2014/03/27

【報告掲載】 5月9日京都 同志社大学で一村一品研修講座

5月9日 京都、同志社大学(17時30分~19時) 一村一品研修講座が開かれました 以下、報告です ゴールデンウィーク明けの5月9日、京都同志社大学のキャンパスは、新緑に包まれ、点在するレンガづくりの歴史ある古風な建物が絶妙にマッチし、落ち着いた空間を醸し出していた。 “自由と良心”に屹立して、人材育成を志すとは、創始者の新島襄の言葉。 その言葉をいただいた「良心館」の教室での講義。 川浦教授(政策科学科)門下の20名近くの学生が今回の対象だ。 冒頭、学生たちに「一村一品運動」またこの運動の提唱者「平松守彦」を知っているかと尋ねてみた。誰も知らないようだ、全く手が挙がらない。20年前までは結構頻繁にマスコミに取り上げられたし、「流行語大賞特別賞」までいただいた。彼らが生まれたころから、マスコミに取り上げられることは、確かにめっきり減ったが、地産地消・B級グルメなどの「地方物」の産みの親だし、創始者の平松もまだまだ健在であるにもかかわらずだ。情報は何らかのケアをしなければ、情報洪水の中に消えていく宿命なのだろう。 従って、講義は専ら一村一品運動の原因にこだわった。特になぜこの運動がはじまったかの背景には留意した。その第一は高度経済成長策のツケとも副作用ともいうべき地方・農村の荒廃。いわば地域・農村にとってはこの「外因」によって多大の犠牲を払わされ、村の存亡に立ち上がった農村青年・農村女性の奮闘がこの運動を産み育てたことを強調した。うまく伝わったかどうか気になるところだが、地域リーダーの活動拠点の軒先にぶら下がっていた 【真剣に考えると知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る】の乾板がふと脳裏に浮かんだ。 ( 国際一村一品交流協会   内田 正 )