【世界に広がった一村一品運動】
平成26年 6月26日(木) 10:40 ~ 12:10
大分大学経済学部講演会 於202講義室
大分大学での講演会では経済学部の学生を中心におよそ200名近くが参加してくれた。
この若い世代にとっては、「一村一品運動」も産みの親である「平松 守彦」の名前ももはや歴史的存在??。
しかし、この運動が今、世界に広がっていることに、なぜ?の疑問・関心が多くの学生を、私の拙い講演に引き寄せたのだろう。
とにかく、問題意識を持つ彼らの目は生きていた。終わりまで熱心に聴いてくれた。
この運動のきっかけとなる1960年前後からの地方・農村の荒廃現象。
その時は、外部の要因つまり高度経済成長策の思わぬ「歪」が地域・農村に現われた。そこには地域・農村の若者や農村女性たちの必死の奮闘があった。
失ったものも決して小さくはないが、なによりも元気を取り戻せた。
しかし、怖いことに、そう遠からず、今度は地域の荒廃どころか、崩壊を招く強烈な波が、「つなみ」のように、やってくるとの報道があった。
若者が抜けた地域農村の超高齢化という内部に介在する問題だ。しかし、目を疑うことに「打つ手なし」の、ことさら大きな「見出し」に驚いた。
決して悲観的になってはいけない。心や脳をいっぱいに覆う絶望感にとらわれず、わずかでも希望や挑戦する勇気があれば、十分戦える。それが、人類を今日まで繋げてきた。
この講演に参加していただいた学生の中から、「第2の平松守彦」が出現すること強く願う。